抄録
本研究は関西都市圏における酒造業を中心とする地場産業およびその他の地域資源との関わりにより生み出される固有の価値に着目し、事業者等により行われているこのような価値の向上の取り組みの特徴を明らかにしたものである。事業者へのヒアリング調査の結果として、いずれの事例においても商品の製造におけるプロセスや、地域の社会や景観等との歴史的関わりなど、そのストーリーを市民と共有してもらうことを重要視していること、地場産業の担い手任せによる取り組みには限界があることが明らかとなり、地場産業同士や市民・企業等との連携による取り組みの重要性が示唆された。