抄録
水都大阪では、「水の回廊」を中心として継続的に水辺空間の再生が行われてきた。水辺の整備が進んだ一方、人々が抱く水辺空間に対するイメージの変遷は明らかにされていない。本研究では新聞記事を用いて、テキストマイニングによって水の回廊における水辺空間のイメージの変遷を明らかにした。共起ネットワーク図による分析で、水辺空間や周辺のまちでの出来事に関するもの、水都大阪再生の整備に関するもの、水辺空間やその地域の歴史文化に関するものが多いことが分かった。水都大阪再生の初動期は特定の場所に依存したイメージが強かったが、水都大阪の取組の変遷に応じて、イメージが各場所で多様化してきていることが示唆された。