抄録
現在滋賀県は「コンパクト+ネットワーク」を掲げ、駅周辺地域へのコンパクト化を目指す一方で、都市近郊では幹線道路沿いに商業施設等の立地がみられる。本研究は人口が集中している滋賀県東部・南部地域のJR駅周辺地域を対象に、幹線道路(国道・県道・街道)の変遷と駅から1km圏内に立地する幹線道路の分析をもとに、駅周辺の施設立地(商業施設・公共公益施設・集合住宅等)との相互の関係を明らかにすることを目的とする。研究対象とした39駅を幹線道路の視点から16の詳細分類に分けることができ、これらをふまえ施設立地分析を行った。結果、駅周辺地域の幹線道路によって施設立地に影響がある駅圏が多く見られ、それらの道路によって異なる特性が捉えられた。