日本都市計画学会関西支部研究発表会講演概要集
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避難誘導方策がもたらす混雑危険度に関する分析
マルチエージェントシミュレーションを用いて
十鳥 祐輔清水 優汰吉浦 丈大山口 行一
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2024 年 22 巻 p. 141-144

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抄録
本研究では,地下街を対象に,複数の避難誘導方策に対する避難完了時間と混雑による危険度を分析することで,避難誘導方策の選定の考え方を示すことを目的とする.シミュレーションによる分析の結果,避難完了時間のみに着目した避難誘導方策を選定すると混雑が発生するリスクがあることを明らかにした.また,検討した3種類の誘導方策は,避難完了時間,混雑出口数,混雑危険度の観点から得失があるが,避難誘導方策を組み合わせることで,欠点が緩和され,よりバランスの取れた避難誘導が可能になることも明らかにできた.避難誘導方策の有用性を判断する際は,避難完了時間だけでなく混雑危険度も加味する必要がある.
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© 2024 公益社団法人 日本都市計画学会 関西支部
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