2026 年 6 巻 p. 89-94
【目的】半月板縫合術後のリハビリテーションにおいてスポーツ復帰が遅延する症例を経験するが,その要因に関する報告は少ない。本研究の目的は,外側半月板(lateral meniscus:以下,LM)縫合術後スポーツ復帰遅延に影響を与える因子を明らかにすることである。
【方法】対象はInside-out法によりLM縫合術を施行し,術後6ヶ月以上経過観察し得た33例33膝とした。術後6ヶ月でスポーツ復帰した群(以下,G群)と術後7ヶ月以降に復帰した群(以下,P群)に分類し,患者背景や術後機能について2群間で比較した。群間比較には対応のないt検定を用いた。
【結果】P群では,術後1・2ヶ月時点の膝伸展可動域および術後3ヶ月時点の膝伸展筋力がG群と比較して有意に低値を示した。
【考察】LM縫合術後において,術後早期から膝伸展可動域の改善を図り,膝伸展筋力の回復を促進することが,スポーツ復帰時期に関連する重要な要因である可能性が示唆された。