目的:看護職が地域で実践するNPO活動を, ロジックモデルを用いて可視化し活動の実態を明 らかにする.
方法:NPO2団体の看護職2名を対象に半構成的面接調査を行い,インタビューの逐語録また活動に関連する二次資料からロジックモデルの各要素を抽出し構造化した.
結果:多職種で構成された職員と特色のある活動体制等4つを共通の〈資源〉とし,団体Ⅰは【あらゆる生活支援による自宅生活の維持】等6つの〈活動〉,その実績と収益の〈アウトプット〉,「障害者が自分に責任をもつ」等の4つの〈アウトカム〉,2つの〈インパクト〉が得られた.団体Ⅱは【利用者への徹底した医療管理】等6つの〈活動〉,その実績と収益の〈アウトプット〉,「精神障害者が自分らしく生きる」等3つの〈アウトカム〉,2つの〈インパクト〉が得られた.
考察:活動には多様な価値観が機能した独自性という特性があり,地域の精神障害者に大変意義がある活動と言える.