千葉県立保健医療大学紀要
Online ISSN : 2433-5533
Print ISSN : 1884-9326
原著
リフレクションに基づく個別支援能力向上プログラムに参加した保健師の個別支援の現状
細谷 紀子佐藤 紀子雨宮 有子杉本 健太郎松浦 めぐみ
著者情報
研究報告書・技術報告書 フリー

2023 年 14 巻 1 号 p. 1_3-1_11

詳細
抄録

 本研究の目的は,新任期にリフレクションに基づく個別支援能力向上プログラムに参加した保健師の個別支援の現状を明らかにし,プリセプターとしての役割発揮を視野に入れたフォローアップに関するニーズを検討することである.

 研究参加者は6名であり,リフレクティブな個別支援能力評価指標を用いて自己評価の理由やプログラム参加の影響を個別インタビューにより聴取した.データは質的帰納的に分析した.

 個別支援の現状は「支援の中で生じる感情や考えの表出・客観視」など全員ができているもの,「対象者の状況や支援に関する記述と説明」などできている部分がありつつ自分だけでは不十分なもの,「自己の感情の影響や思い込みの認識」などできている人とそうではない人にわかれるものがあった.

 結果より,リフレクションのスキルのうち「描写」「評価」は日々のOJTにより,「批判的吟味」はOff-JTによるフォローアップの必要があると考えられた.

著者関連情報
© 2023 千葉県立保健医療大学
次の記事
feedback
Top