抄録
医療整備課の委託を受け,千葉県立保健医療大学看護学科が「特別養護老人ホーム(特養)で働く看護職のためのフィジカル・アセスメント研修」を平成24年8月20日と9月4日に実施した.研修内容は,循環器・呼吸器・消化器の視診・触診・打診・聴診と嚥下機能の評価等のフィジカル・アセスメントを含む講義と,京都科学製看護教育教材の人型シミュレーターを用いた演習を中心に行った.県下245施設の特養のうち,67施設67人の研修希望の申し込みがあり,そのうち28人の看護職が受講した.研修終了時に,参加の意義と職務への役立ちの程度を評価する質問紙を受講者に依頼した.特養の看護職の学習ニーズは多様性があると予想したが,受講者は研修の意義・役立ちの度合いに関して,概ね前者は「満足」,後者は「役に立った」と回答した.質問紙の回答を参考に,来年度も県下の特養の看護職のためのフィジカル・アセスメント研修を実施していく予定である.