2013 年 4 巻 1 号 p. 1_55-1_59
運動器看護に携わる看護師のストレスならびに対処方法の特性を明らかにしストレス対処への示唆を得ることを目的に,八尋らが作成したSSCQを用い,A県内で運動器看護に携わる看護師を対象にアンケート調査を実施した.18施設500名に郵送し,有効回答率は63.1%(164通)であった.調査の結果,年齢ではUplift,Nervousness,TypeCに有意差が認められた.看護師経験年数ではUplifts,TypeCに有意差を認めた.ストレス自覚症状数ではDailyhassles,Hardiness,Anger,TypeAにおいて有意差を認めた.明確な自覚症状を多く訴える看護師への配慮の必要性や,患者特性ならびに職場環境の調査の必要性が示唆された.