臨床リウマチ
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原著
画像診断連携を軸としたクリニックでのリウマチ診療
佐川 昭吉田 有里小川 純子清水 裕香天崎 吉晴安田 泉
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2010 年 22 巻 2 号 p. 170-174

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抄録
   近年のリウマチ(RA)治療の発展は目覚ましく今やRAは早期に治療すれば寛解を目指せる疾患の一つに挙げられてきている.わが国でも4種類の生物学的製剤がそろい,強力な治療が可能な状況になっており,RAの早期診断と早期治療がますます重要視されている.当院ではクリニックという特徴から一次受診者が多く,初期のRAに遭遇する機会が多い.それに伴い診断能力が試され,過剰診断,見逃しまたは発見遅延(誤診)などに気をつける必要がある.
目的:以上の観点から早期RAの正確な診断と早期治療を目的として活動しており,この点について分析した.
方法:上記目的達成のため,きめ細かな診察や血清診断とともに画像診断による発見に重点をおき,関連病院と画像上の連携を保ちながら早期発見に力を注いでいる.自院では関節エコーを,連携先では関節MRIによる分析を行い即時に画像送受信可能な機器を設置し,効率的な診療を行なっている.
結果:診察や血清検査のみではRAの診断がつけかねる症例にも,関節エコーやMRIの画像所見を組み合わせることにより,より早期により確実に診断がつけられることが分かり,早期にRA治療に入ることができた.
結論:自クリニックでは関節エコー,関連病院ではMRIによる分析を行い,即時に画像送受信可能な機器の設置により効率的な診療が行えた.この方式はリウマチの早期発見に大きく寄与していることが分かった.
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© 2010 一般社団法人日本臨床リウマチ学会
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