臨床リウマチ
Online ISSN : 2189-0595
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原著
心タンポナーデをきたしたリウマチ性心外膜炎の一例
三冨 博文中野 弘雅勝山 直興伊東 宏小川 仁史柴田 朋彦山田 秀裕尾崎 承一米山 喜平
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2010 年 22 巻 2 号 p. 208-213

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抄録

   症例は74歳女性.平成10年に関節リウマチと診断し,当科で入退院を繰り返していた.平成20年4月上旬より労作時呼吸困難が出現.その後,呼吸困難は徐々に増悪し,4月25日に即日入院.入院時,頻脈,頻呼吸あり.胸部Xpと心臓超音波検査より心タンポナーデと診断し心囊穿刺を施行.心囊水の検査結果よりタンポナーデの原因をリウマチ性心外膜炎と診断し,メチルプレドニゾロン40mg/日を開始.その後,心タンポナーデの増悪なく6月3日に退院となった.

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© 2010 一般社団法人日本臨床リウマチ学会
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