臨床リウマチ
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誌上ワークショップ 生物学的製剤治療と感染・免疫・炎症
生物学的製剤による治療継続中の関節リウマチ患者における肺炎球菌ワクチン接種の安全性と免疫源性
秋月 正史
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2010 年 22 巻 4 号 p. 430-437

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抄録
目的:インフリキシマブまたはエタネルセプトによる治療中のRA患者における肺炎球菌ワクチンの安全性と抗体反応を検討する.
対象・方法:RA37例(インフリキシマブ:20例;I群,エタネルセプト;17例;E群)に23価肺炎球菌ワクチンを接種し副反応と前後の抗体価を調べた.28例には肺炎球菌とインフルエンザワクチンを同日に,9例には別日に接種した.
結果:⑴副反応を14例(同日接種:12例,別日接種:2例)に認めたが重篤なものはなかった.⑵肺炎球菌ワクチン接種後の抗体価上昇倍率は全ての血清型で2倍以上と有意に増加したがその程度は健常人に比し低値であった.RA患者での接種後の抗体価は血清型4および12Fを除き1μg/mlを越えていた.抗体反応率(抗体上昇倍率が2倍を超えた患者の割合)を14種類の血清型で求めその平均値(平均抗体反応率)をRA患者と健常人に比較するとRA患者で有意に低値であった.RA患者のI群とE群との平均抗体反応率には有意差はなかった.
結論:⑴生物学的製剤による治療中のRA患者では肺炎球菌ワクチン接種に際し特記すべき副反応を認めなかった.インフルエンザワクチンを同日に接種することが可能と考えられた.⑵ RA患者はワクチン接種に対し有意の抗体反応を示したがその程度は健常人に比し低かった.インフリキシマブまたはエタネルセプト治療群の間で抗体反応の有意差はなかった.
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© 2010 一般社団法人日本臨床リウマチ学会
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