抄録
症例は87歳、女性。発熱、関節痛、咽頭痛、血清フェリチンとLDHの著明な上昇、凝固系検査異常を呈し、他疾患を除外の上、成人スティル病と診断された。骨髄穿刺検査にて血球貪食像は捉えられなかったが、マクロファージ活性化症候群の病態と考えデキサメタゾン、シクロスポリン、血漿交換にて治療を行った結果、一旦病勢はコントロールされた。しかしながら、ステロイドの減量後に成人スティル病の再燃を認めた。シクロスポリンをタクロリムスに変更したところ、病勢のコントロールを得ることができ、その後はステロイドの減量を行っても再発を認めなかった。