臨床リウマチ
Online ISSN : 2189-0595
Print ISSN : 0914-8760
ISSN-L : 0914-8760
原著
トシリズマブによりステロイドから離脱し得た重症成人発症スティル病の一例
酒井 健史野﨑 祐史伊丹 哲李 進海井上 明日圭田崎 知江美志賀 俊彦朝戸 佳世樋野 尚一矢野 智洋岸本 和也船内 正憲松村 到
著者情報
ジャーナル フリー

2015 年 27 巻 3 号 p. 205-211

詳細
抄録
   43歳,女性.発熱,顔面と体幹部の紅斑,関節痛を示す成人発症スティル病に対して,プレドニゾロンの投与が行われたが,治療抵抗性であり,播種性血管内凝固を併発した.血漿交換を施行,シクロフォスファミド,シクロスポリンを追加し,病状は改善した.その後,寛解維持目的としてトシリズマブを導入し,疾患活動性の低下を認めた. プレドニゾロン,シクロスポリンを漸減, 中止したが寛解状態は維持できた.トシリズマブの寛解維持における意義について検討した.
著者関連情報
© 2015 一般社団法人日本臨床リウマチ学会
前の記事 次の記事
feedback
Top