臨床リウマチ
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原著
両下腿浮腫・歩行障害を契機に診断された全身性強皮症の一例
藤本 潤別府 祥平米延 友希福井 潤小中 八郎川﨑 貴裕小林 久美子藤原 弘士
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2015 年 27 巻 4 号 p. 274-280

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抄録

   症例は66歳,男性.5年前に他病院で下腿浮腫と下肢筋力低下および高CK血症を指摘された.1年前より体幹部皮膚硬化が出現し,その後に下肢痛が出現して歩行困難となり当院に精査入院となった.皮膚生検結果と抗セントロメア抗体陽性から全身性強皮症と診断され,ステロイド治療開始で速やかに改善した.皮膚硬化が上肢に出現せず他部位に出現することは強皮症として典型的でなく,そのことが本症例の治療介入を遅らせた可能性がある.

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© 2015 一般社団法人日本臨床リウマチ学会
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