2017 年 29 巻 3 号 p. 211-215
脊椎関節炎には強直性脊椎炎,乾癬性関節炎,反応性関節炎,腸炎関連関節炎などが含まれるが,脊椎や仙腸関節に生じる炎症性腰背部痛が特徴である.病状の進行と共に脊椎が癒合し,脊柱後弯変形が生じ,後弯変形が高度になり前方注視障害が発生すると,日常生活が著しく障害されるため手術治療が必要となる.また,稀ではあるが椎体あるいは椎間板レベルに偽関節が生じ,後弯変形の進行と共に,激しい痛みを伴う場合も手術治療が選択される.脊椎関節炎で行われる手術は脊椎骨切り術が中心となるが,脊椎手術の中で難易度が高く,高度の技術が求められる.適切な時期に手術治療を行うことが合併症のリスクを最小限にし,満足のゆく結果を得るためにきわめて重要である.