2019 年 31 巻 3 号 p. 259-265
RA診療における外科的治療として,2006年以降より肩・肘・股・膝関節の人工関節の手術件数は減少傾向にあるなか,手・足の手術件数は増加傾向にあった.術後リハビリテーション医療を行う際には,術前・術後に執刀医と綿密な連携をとることや,病棟看護師との連携の必要性が報告されている.本稿では,当院での作業療法士の立場からみた他職種連携について紹介する.当院での外科的治療におけるリハビリテーション医療は入院から外来と長期間に渡って行われ,計画的に入院中の術前評価から外来での術後3か月・6か月・1年と定期的に評価を行い患者の状況把握に努めている.入院期間中は主治医と手術に対して共通認識がもてるように,整形外科手術カンファレンス・回診,症例報告,超音波検査によって連携をとっている.また,上肢・手の手術でも移動能力に問題があれば,リハ医・理学療法士と,入院中のADLに関しては,病棟看護師と連携している.また,退院後も各術式による時期別の機能回復を意識しながら,術後評価を行い主治医と連携しながらフォローアップしている.多職種間で意思疎通しやすい環境構築を意識しながら診療を行うこが重要である.