臨床リウマチ
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原著
関節リウマチ症例におけるセルトリズマブペゴルの臨床成績
近藤 直樹工藤 尚子藤沢 純一遠藤 直人
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2019 年 31 巻 4 号 p. 314-320

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抄録

【目的】関節リウマチ(RA)患者におけるセルトリズマブペゴル(CZP)の臨床成績を調査すること.

【方法】18症例のRA(女性16例,男性2例)を対象とした.年齢は平均58.5±12.1歳(25-75歳).RA罹病期間は平均6.3年だった.このうち7例が生物学的製剤未投与(ナイーブ)であった.11例に生物学的製剤が延べ21剤使用されていた(エタネルセプト8,アダリムマブ4,トシリズマブ4,アバタセプト2,インフリキシマブ2,ゴリムマブ1).メトトレキサートは14例(平均投与量7.1 mg/週, 4-10 mg/週),プレドニゾロンは5例(平均投与量4.5 mg/日,2.5-5 mg/日)用いられていた.疾患活動性,EULARレスポンス,継続率,有害事象について調査した.

【結果】DAS28はCZP導入時4.34から導入後1.5か月で3.73(p=0.0008,対応のあるt検定,以下同様),3か月で3.10(p=0.0037),6か月で2.53(p=0.0006),12か月で2.67(p=0.0019)と有意に低下した.Moderate responseが13例,72.2%で得られた.継続率は24週で67%,1年で61%であった.CZPの無効中止は5例,有害事象中止は2例(1例はCZP注射時疼痛,1例は基礎疾患の気管支喘息悪化)であった.

【結論】CZPは導入後6か月で平均DAS28において寛解が得られたことから,治療抵抗性のRAにおいてもCZPは有効であると示唆された.

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© 2019 一般社団法人日本臨床リウマチ学会
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