兵庫医科大学内科学糖尿病内分泌・免疫内科
兵庫医科大学内科学脳神経内科
一般財団法人住友病院
2021 年 33 巻 1 号 p. 55-61
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63歳女性.首下がりを主訴に近医受診.血清CK高値で多発性筋炎が疑われた.頸部伸筋,脊柱起立筋筋力低下,同部位にMRIで筋萎縮,筋電図で筋原性変化を認めた.筋生検では壊死性線維が主で炎症細胞浸潤はなく,抗体検査では抗SRP抗体が陽性であり,抗SRP抗体陽性壊死性ミオパチーと診断した.本疾患は近位筋優位の筋力低下が主で,本例のように頸部伸筋群の障害で首下がりを呈した例は稀であり貴重と考え報告する.
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