臨床リウマチ
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特集 リウマチ看護の進歩
高齢リウマチ患者の看護
竹本 美由紀
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2025 年 37 巻 1 号 p. 47-54

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抄録

 本邦の高齢化に伴い,遅発性関節リウマチ(late-onset Rheumatoid arthritis: LORA)の患者数が増加しており,当院でもLORAも多く,慢性炎症性関節炎の患者が高齢化している.高齢の独居という環境が男女ともに増加傾向にあり,多くの高齢者が薬物療法を受けている.疾患コントロールを行うためには,医療従事者は患者や家族と十分なコミュニケーションを通して個々の背景を理解し,高齢者の疾患や治療内容の理解度を知ることも重要である.また,薬物療法と並行して行う症状緩和や改善,QOLの維持に向けた援助において,多職種との連携や各専門職や家族へつなぐことも必要である.高齢RA患者に対しては,加齢による身体的・精神的・社会的な変化に加え,高齢RAやLORAの疾患の特徴も十分理解し,個々に合った高齢RA患者の看護・支援が求められる.

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© 2025 一般社団法人日本臨床リウマチ学会
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