2025 年 37 巻 2 号 p. 123-129
目的:当院外来に通院している関節リウマチ(RA)患者の約40%がロコモティブシンドローム(ロコモ)を有し,骨格筋量指数(SMI)が正常でもロコモに該当するRA患者が認められた.今回は骨格筋の質に焦点を当て,再度検討を行なったので報告する.
対象・方法:膠原病リウマチセンター外来に通院しているRA患者160名を対象とした.ロコモの判定は,ロコモ25を用いスコアが16点以上をロコモあり群とした.骨格筋量と質の評価には,生体電気インピーダンス法にて算出される骨格筋量指数(SMI),Phase angle(PhA)を用いた.
結果:全身PhAの中央値はロコモ群4.0(3.6-4.8)°,非ロコモ群4.7(4.3-5.3)°,ロコモ群は非ロコモ群に比べPhAは小さかった(p<0.01).SMI正常群のロコモあり群は,男性19%,女性18%に認められ,ロコモ群は非ロコモ群に比べPhAは小さかった.
結論:SMI正常のロコモ群は,非ロコモ群に比べPhAが小さく骨格筋の質低下が示唆された.骨格筋の質は加齢とともに低下し,筋力や歩行能力に影響を及ぼすため,骨格筋の質低下によりロコモに陥る可能性が考えられる.そのため,骨格筋の質の評価も重要と考える.