抄録
本論文では,超高強度繊維補強コンクリートの練混ぜ時間短縮を目的として強制撹拌型ミキサを用いた練混ぜ方法に関して検討した結果について示す。内羽根,外羽根の周速を適切に設定し,外羽根に対する内羽根の周速比を1~1.5程度とし,各周速の積を4(m/s)2以上とすることにより,目標とした練混ぜ時間10分以内に所要の流動性を確保できることを容量規模の異なる2種類の同型ミキサにより実証した。また,この条件内で練混ぜ時間をなるべく短くするために最適な各羽根の周波数設定条件は,ミキサ容量100・500リットルのどちらとも内羽根が47.1Hz,外羽根が55Hzであった。