コンクリート工学論文集
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45年経過した混合セメントコンクリートの長期強度発現性について
植木 康知大塚 勇介平本 真也檀 康弘
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2012 年 23 巻 2 号 p. 71-79

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抄録
各種高炉セメント及び,高炉セメントにフライアッシュ(FA)を置換した結合材を用い,コンクリート供試体を作製し,45年間水中養生を行ない,各種物性を調査した。その結果,いずれの結合材を用いた供試体についても,材齢45年時は表層より約1cmで溶脱による変質が認められたものの,スラグ置換率が大きくなるほど長期強度が増進する傾向が確認された。また,高炉セメントにFAを添加した場合,混和材が高炉スラグ微粉末のみの場合に比べて,長期強度が大きく増進していることが分かった。FAを混合することにより,細孔径分布において6-20nmの細孔量が増加し,組織の緻密化が促進されていることが確認された。
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© 2012 公益社団法人 日本コンクリート工学会
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