コンクリート工学論文集
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現地調査に基づく撤去橋梁の健康診断と余寿命推定およびその検証法
宮本 文穂江本 久雄高橋 順平西 邦裕
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2012 年 23 巻 3 号 p. 119-132

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抄録

本論文では,昭和初期に輸送の大動脈を担うために架設され,大量の交通荷重を60数年間にわたって支え続けて無事その役割を終えた,国土交通省山口河川国道事務所管轄の「KT橋(旧橋)」に対する各種現地調査に基づく撤去時健康診断と余寿命推定結果およびその検証法について具体的に述べる。すなわち,(1)4回にわたる現地調査を通じて得られた点検データを利用した「橋梁維持管理支援システム(J-BMS)」による撤去時の健康診断および余寿命推定,(2)目視点検に必然的に付随する“ばらつき”の低減手法として,バーチャルリアリティ(VR)を適用した“損傷体験支援システム”の利用効果,(3)コンクリートコアによる材料試験データに基づいた客観的な検証法を,それぞれ系統的に述べるものである。

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© 2012 公益社団法人 日本コンクリート工学会
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