日本色彩学会論文誌
Online ISSN : 2436-7451
色,香り,音楽に共通する印象次元および主観的な色の属性の対応関係の検討
若田 忠之
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2026 年 4 巻 1 号 p. 13-39

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抄録

 本研究では色,香り,音楽といった異なる感性情報に共通する印象次元の検討を行い,色の属性情報の対応関係について検討することを目的とした.刺激については,色刺激はPCCSからトーン12種,色相12種,無彩色1種の系列を配列形式,香り刺激はフレーバーを中心とした30種,音楽刺激は音楽ジャンルから選定した40種を用いた.各刺激は7段階評定,20形容詞対のSD法を用いて言語的な印象評価を行った.また,色刺激についてはVASを用いた明るさ,あざやかさの主観的な評価も合わせて実施した.SD法評定値に対する因子分析の結果,色,香り,音楽に共通した印象次元として,従来と同様のEvaluation,Activity,Potency3因子を得ることができた.それぞれの感覚を独立させて因子分析を行った結果及び先行研究との比較結果から,今回得られた因子は感性情報に共通する因子として非常に頑健であることが示された.また,色の心理的な明るさ,あざやかさおよび明るさとあざやかさを統合したBrilliantnessの変化は印象次元と対応し,特にトーンにおいてEvaluation,Activityとの関係性が示された.

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