抄録
抗てんかん薬のバルプロ酸ナトリウムは、硝酸型層状複水酸化物に取り込むことによって、その吸湿性を大幅に抑制することは昨年報告した。本研究ではその機構を解明するため、バルプロ酸ナトリウムの取り込み量や層状複水酸化物の種類と吸湿性の抑制との関係を調べた。すると、層間でのバルプロ酸ナトリウムの量が99 %の複合体が最もよく吸湿性を抑制し、次に28 %、52 %に相当する化合物の順であった。また、塩素型層状複水酸化物へ取り込んだ場合よりも硝酸型の方が吸湿性を効率よく抑制した。さらに他の医薬品についても報告する。