日本作物学会中国支部研究集録
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インドネシアの水稲作の動向と高収地域における水稲の収量構成
石倉 教光
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1982 年 24 巻 p. 42-44

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抄録
世界第5位の人口を養う農耕地1, 500万haの約半分で、稲作が行れているが、その生産量は需要を満たし得ず不足分は輸入(表1)と自国産のトウモロコシ、キヤツサバその他で捕っている。慣行農法で1.5t/haの米収量は高収品種(表2)、施肥その他稲作技術の改善と普及(表3)いわゆるBIMAS(集団指導計画)、INMAS(集団集約栽栽計画)によって増加している(表4)。加えて未開地の開拓、水利施設の拡充、建設などによる作付面積の拡大その他による米の自給達成にかけるイ国の施策は(表5)意欲的である。政府は農民の米生産意欲をかきたてるため、INMASのなかで水稲の競作を実施している。1979年の競作結果(表6)によると、109の参加地区があるが各島の平均値はBALI島が高い。また、'79年の乾季作で11.9t/haの最高収量をあげたのも同島である。
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© 1982 日本作物学会中国支部
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