日本作物学会中国支部研究集録
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薬用ニンジンの地上部と地下部の関係
村岡 一彦中野 尚夫氏平 洋二石田 喜久男
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1990 年 31 巻 p. 61-62

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抄録
薬用ニンジンの品質としては、形状と大きさの2点が重要視される。通常は4年生以上で収穫されるが、年数を経た場合でも小さくて商品価値の低いものが含まれることが多い。薬用ニンジンは、毎年地上部が4月中旬に萌芽し、10月中旬頃に枯死する。この萌芽してくる地上部は、通常掌葉数(1年生3小葉、2年生以上5小葉)が1〜5年生の間に毎年1本ずつ増加し、また生育年数の経過に伴って掌葉の各小葉が大きくなり、萌芽茎数も増加して経年的に拡大していく。この地上部の経年的拡大は、地上部の大きさが前年までの生育量、つまり地下部の大きさに影響されることに由来するものと考えられる。そこで、地下部の大きさを地上部の大きさから推定することを考え、地上部の各形質と地下部の大きさを検討した。
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© 1990 日本作物学会中国支部
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