日本作物学会中国支部研究集録
Online ISSN : 2433-2968
Print ISSN : 0913-4670
早晩性が異なる水稲間における分げつ停止の様相比較
松葉 捷也森田 敏楠田 宰
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1992 年 33 巻 p. 8-9

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抄録
近畿中国地域の水稲の収量構成要素を最近15年間の統計データに基づいて分析してみると、東北、北陸地域などに比べ明らかに穂数が少ない(楠田、未発表)。このために収量水準が停滞傾向にあるとみられる。この傾向を打破していく上で、穂数の確保に直接結びついている分げつ発生を一段と高い水準で制御する技術開発が必要と考える。他方、同一栽培条件内では、最高分げつ期について早・中・晩品種間に全く差異を見いだしがたいという報告(松島、1957)があるが、その現象の発育形態的な解析は見当らない。以上のこと背景として、本報告では早晩性を異にした水稲品種間で分げつの停止にどのような差異があるのかを明らかにしようとした。
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© 1992 日本作物学会中国支部
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