抄録
穂肥の施用時期, 赤かび病等の防除時期, 共同乾燥調整施設の稼働時期, 麦収穫時期及び水稲の移植可能時期を前もって予測することは麦の生産向上や農作業面で役立つ.そのためには, とりあえず穂揃期が予測出来ればよい.しかも, 生育期の早いうちに正確に穂揃期が予測できるほどよい.しかし, 気象の時期的変化は年次によって異なるので, 穂揃期の予測可能な時期には限界がある.ここでは, 実用上問題が少ないと判断された11月から3月までの平均気温と穂揃期との関係を調査した.また穂揃期は播種期にも影響されるので, 小麦について播種期との関係についても調査した.ここに, 結果の概要を示す.