抄録
演者らは, 雑草防除の一つの方法として植物の葉がもつアレロパシー(他感作用)活性を調査している(雑草研究43, 1998など)。今回はその研究の一環として, 国土の3分の2を占める森林に注目し, まだアカマツ, ナギ, エニシダなど少数のものしか報告されていない樹木葉のアレロパシーについて検討したものである。広島県内で採取された60科248種の樹木について, 以下に述べるサンドイッチ(SW)法でアレロパシー活性を検定したが(第1図, 雑草研究44別, 1999), 今回は検定方法による違いについて報告する。