「水田を中心とした土地利用型農業活性化大綱」が決定され, 今後, 大豆の緊急な作付面積拡大に伴い, 種子の確保が問題となっている。大豆は気象変動の影響を受けやすく, 採種年の気象が不良な場合, 翌年には転用種子が使用される事例も多い。転用種子の利用にあたっては, 前もって発芽率を調査することが必要であるが, 砂床やろ紙床を使用する現在の大豆の発芽試験法は, 水分管理が難しく, 手間がかかるのが現状である。そこで, 大豆の発芽率を簡易に調査する方法として, 高分子吸収剤(以下, 吸収剤とする)を利用した発芽試験方法について検討した。
抄録全体を表示