抄録
沖縄県における紫カンショ品種の違いがサツマイモ基腐病の被害に及ぼす影響について,基腐病多発生条件における圃場試験で,栽培期間を変えて検討した.6か月栽培では,試験1(2022年度)の「おぼろ紅」において,「ちゅらかなさ」に比べ上イモ塊根重が重くなり,試験2(2023年度,試験1と別圃場)でも同様の傾向が見られた.また試験2では「おぼろ紅」において,「ちゅら恋紅」および「ちゅらかなさ」に比べ基部被害率が低くなる傾向があり,試験1でも同様の傾向が見られた.4~5か月栽培では,試験1,試験2ともいずれの項目でも有意差は認められず品種間差が明瞭ではなかったものの,おおむね6か月栽培と同様の傾向が認められた.いずれの品種でも栽培期間が長くなるほど塊根の腐敗率は高まる傾向があったが,「おぼろ紅」では6か月栽培でも全体腐敗率は0~1%であった.