宮崎県において,J-クレジット制度に対応した中干し延長技術について,「ヒノヒカリ」,「み系358」を供試し生育及び収量,品質,食味に及ぼす影響を検討した.
中干し延長技術は晩生の「み系358」が中生の「ヒノヒカリ」より適性があると考えられるが,両品種ともに精玄米重への影響は確認されなかったことから,技術の導入は可能である.「ヒノヒカリ」の食味官能試験において,総合評価に有意差は認められなかった.農産物検査等級は両品種ともに,中干し延長と慣行の中干し区で差はなかった.
中干し延長技術は,慣行の中干し期間の7日前から7日後までの21日間で一定の降雨が予想される期間を選択することで実用可能である.
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