2004 年 14 巻 2 号 p. 39-44
トランスフェクションマイクロアレイ(TMA)は生細胞を用いた大規模網羅的な機能解析のための実験手法として有用である。これまでは、限られた種類の細胞にのみ適用可能であったためその有用性が必ずしも生かされてはいなかった。我々はECMタンパク質を最適に用いることによりトランスフェクション効率を改善することに成功した。 それによりTMAを神経系細胞に適応することを可能とした。本報告において、これまで困難であった、神経系細胞に対してsiRNAをもちいた特異的な機能阻害実験のマイクロアレイ化ができることを明らかとした。