Drug Delivery System
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特集 “ワクチンとDDS” 編集 : 中川晋作
リポソーム技術を駆使した樹状細胞への抗原デリバリー法の構築とそのがん免疫療法への応用
鈴木 亮小田 雄介宇都口 直樹門脇 則光丸山 一雄
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2008 年 23 巻 2 号 p. 123-129

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抄録
近年,樹状細胞(DCs)の強力な抗原提示能を利用したがん免疫療法が注目されている.この療法の中核をなす細胞傷害性T細胞(CTL)を活性化するためには,DC上のMHCクラスIを介してがん関連抗原を提示させる必要がある.そこで筆者らは,DCsへの抗原送達キャリアとしてIgG表面修飾した抗原封入リポソームを開発した.このIgGリポソームはDCs上のFcγレセプターを介して取り込まれ,内封した抗原のMHCクラスIへの抗原提示を誘導することで抗原特異的なCTL誘導を可能とした.
本稿では,がん免疫療法における抗原デリバリーキャリアとしてのIgGリポソームの可能性について紹介する.
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© 2008 日本DDS学会
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