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特集 “固形癌の標的イメージングと標的治療の最前線”  編集:羽渕友則
特異性を重視した新たな癌の分子イメージングと近赤外光線免疫療法
小林 久隆
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2014 年 29 巻 4 号 p. 274-284

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抄録
より特異的な癌イメージングは、より正確な治療を可能にし、さらに超特異的癌治療は、癌に対しては強力でありながら、患者の体に対してはやさしい治療になりうるはずである。より良い癌の臨床を追い求める医学研究者として、さらなる「病気に厳しく、患者の体に優しい」方法の開発が、究極の目標である。この稿では、私たちの研究室で行ってきた特異性を重視した次世代のイメージング方法論、さらに造影薬剤作成と利用の基本理念と方向性を解説したい。加えて、次世代のイメージング技術の新たな進化形である、超特異的癌治療「近赤外光線癌治療」の開発理念と特徴、さらにそのさまざまな応用法についても触れたい。
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© 2014 日本DDS学会
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