2026 年 41 巻 1 号 p. 65-71
薬物を標的細胞へ効率的に送達するには、細胞表面および細胞内に存在する標的分子の同定が不可欠であり、タンパク質の発現量や翻訳後修飾などの網羅的なタンパク質情報が求められる。こうした情報の取得にはプロテオミクス解析が有効であり、網羅的定量プロテオミクス技術は次世代DDS技術の開発に貢献すると期待される。本稿では、神経疾患モデルにおけるシナプスタンパク質のリン酸化プロファイル解析を例に、DDS研究におけるプロテオミクス技術の応用可能性について紹介する。