2026 年 41 巻 1 号 p. 74-79
フェスゴⓇ配合皮下注は、有効成分としてペルツズマブおよびトラスツズマブの2成分を配合した抗悪性腫瘍剤であり、2023年9月に承認取得、同年11月に国内販売を開始した。トラスツズマブとペルツズマブの併用療法は、国内外で広く推奨され、HER2陽性乳がんの標準治療として確立しているが、2剤を点滴静脈投与する場合、患者の医療機関での滞在時間が長くなり、簡便かつ短時間の投与が望まれていた。フェスゴⓇ配合皮下注は、ボルヒアルロニダーゼ アルファを含有することで、皮下注製剤では投与できない量の薬物投与を可能とし投与の簡便化、時間短縮が期待される。本稿では、開発の経緯、本剤の特徴および臨床試験成績について紹介する。