Drug Delivery System
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疼痛克服とDDS
麻酔領域の進歩—術後痛とがん疼痛コントロール—
横田 美幸
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2005 年 20 巻 5 号 p. 498-504

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抄録
本稿では, 痛みの基本的なメカニズムを概説し, 急性痛, 特に手術後の痛みにどのような疼痛対策があるかを述べた. さらに, 最近のDDSの進歩により, control release opioidが発展し, 種々の製剤が臨床導入されている. 術後疼痛は, 手術が行われた部位で, 手術中より内因性発痛物質が放出·形成されていることによる. 硬膜外麻酔, 持続鎮痛法, PCA, 持続静脈内鎮痛法(CIVPCA), 持続皮下注(CSC)などの多様性のある鎮痛方法がある. これらの鎮痛方法は, 疼痛コントロールのみならず合併症, 罹病率, 死亡率からも有用であると考えられる. 周術期の疼痛対策は, がん性疼痛コントロールに応用されてきた.
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© 日本DDS学会
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