抄録
Drug delivery systemの観点から坐薬, 口腔粘膜吸収薬, 吸入薬に関して, それぞれの利点·欠点を考察した. 経直腸投与は生体利用率が高い投与経路であり, 即効性が期待でき, 内服困難な患者でも使用できるといった利点がある反面, 患者によっては好まれない場合があることが欠点である. 口腔粘膜投与に関しては, 肝臓の初回通過効果を受けず, 坐薬と同様に経口投与が出来なくても服用可能である点が利点である. 現在, 疼痛時のレスキューとしての臨床試験が行われている. 経鼻投与は, 薬物をエアロゾルにして, 鼻粘膜からの吸収を促す方法である. フェンタニルを使用した疼痛管理例がある. 各製剤の投与経路の利点を利用し, 患者の状態に合った薬剤の選択をすることが望ましい.