抄録
本稿は、地域活性化策として注目されている地域ブランディングについて、その研究の系譜を整理し、今日的課題を示すことを目的としている。ビジネスにおけるブランド研究と密接な関係にある地域ブランド研究は、日本と海外で、その内容が大きく異なる。本稿では、この2つの地域ブランド論が相互補完関係にあることを踏まえ、両者を接合した「統合地域ブランディング」の枠組みを提示する。また、統合地域ブランディングの例として、汎用型地域ブランドを活用した地域ブランディング政策や、地域ブランディングにおける食関連資源の有用性について議論する。最後に、地域ブランディングの実務における今日的課題を5つ提示する。