抄録
本稿は、アパレル小売業におけるOMO(Online Merges with Offline)戦略の実践を、ユナイテッドアローズ、パルグループ、アンドエスティHDの3社事例を通じて分析する。各社は、強みである実店舗スタッフの接客力や個性をデジタルチャネルに拡張し、EC売上や顧客生涯価値(LTV)の向上を図っている。ユナイテッドアローズはOMOにおける顧客行動のデータ化によるLTV向上、パルグループはスタッフのSNS活用による共感形成、アンドエスティHDはプラットフォーム化による多角的収益創出に特徴がある。本稿は、店舗スタッフの接客力や専門的な知識をデジタルで広範囲に届ける戦略が、顧客エンゲージメント向上と持続的成長につながることを示している。