応用物理
Online ISSN : 2188-2290
Print ISSN : 0369-8009
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自己組織化単分子膜を用いた高感度DNAチップに関する研究
中村 史夫
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2009 年 78 巻 3 号 p. 256-259

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抄録

遺伝子情報を抽出・解析するツールであるDNAチップは,より高感度化・高精度化が求められている.そのためには固体基板上のプローブDNAの固定化方法が重要なポイントとなる.本稿では,ナノレベルに制御されたDNAから成る自己組織化単分子膜を固体基板上に作製し,固体表面でのDNAの二重鎖形成(ハイブリダイゼーション)に関する独自の研究成果に基づいて,既存のDNAチップの課題を踏まえ,DNAアレイを用いたハイスループット,非標識かつ高感度な新規DNA検出法について紹介する.

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© 2009 公益社団法人応用物理学会
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