昭和歯学会雑誌
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歯内療法前処置へのフロアブルコンポジットレジンの応用
伊佐津 克彦長谷川 篤司
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2007 年 27 巻 4 号 p. 305-308

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抄録

簡便に隔壁形成を行うポイント
1.通法どおり軟化象牙質除去し, 根管口明示を行う.
2.根管口にボンディング材が流れ込んでしまうとその後の処置が困難になるのでブロックアウトが必要である.ストッピングやガッターパーチャ・ポイント等を使用して最小範囲のブロックアウトを行い, 隔壁の歯質に対する接着面積を最大限に確保する.
3.フロアブルコンポジットレジンを盛り上げていく.一回に盛り上げる量はシリンジの先端径程度の太さ (約1mm) が適当であり, 足りなければ光照射後に追加築盛する.またフロアブルコンポジットレジンは歯質への濡れも良いので, その他のインスツルメントは必要ない.
4.ブロックアウト材を除去する.余剰のコンポジットレジンは回転切削器具で除去するが, 探針やピンセット等で容易に除去できることも多い.

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