順天堂大学医学部皮膚科学教室
1993 年 103 巻 4 号 p. 539-
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保存的あるいは通常の外科的治療に抵抗する3症例4個の血行障害性皮膚潰瘍に対して自家真皮を移植し,その効果について検討した.その結果4個のうち3個(症例1と3)の潰瘍は,治療開始後約2.5から8ヵ月後に治癒した.しかし耐性ブドウ球菌感染がみられた残りの症例2の潰瘍では,2回植皮を施行したが,2ヵ月の経過観察中縮小はみられなかった.本法は,①2次感染があり腱や骨が露出しているような深く汚い潰瘍で,②従来なら患肢の切断が適応となるような重症例を,③簡単なテクニックをもって救済しようとするものである.
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