日本皮膚科学会雑誌
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悪性黒色腫患者の術前評価におけるMPIの有用性 ―原発巣の厚さの測定による病期の推定―
八田 尚人坂井 秀彰高田 実竹原 和彦角谷 眞澄
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1995 年 105 巻 14 号 p. 1837-

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抄録
術前生検を行わずに腫瘍の厚さ及び悪性黒色腫の病期を推定するため,原発巣における核磁気共鳴画像(MRI)の有用性について検討した.18例の悪性黒色腫原発巣の腫瘍の厚さおよび浸潤レベルを1.5T MRIを用いて測定し,切除後のホルマリン固定H.E.標本と比較した.MRIにより得られた腫瘍の厚さは組織標本より得られた値と類似していた.In situの2例では腫瘍は描出されなかった.腫瘍の皮下浸潤の有無の検討では18例中17例で組織所見と一致した.またMRIの所見から推定した病期は術後病期と16例中15例で一致していた.以上より原発性悪性黒色腫の厚さと浸潤レベルの術前評価にMRIが有用であることが示唆された.
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© 1995 日本皮膚科学会
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