岐阜大学医学部皮膚科学教室
1995 年 105 巻 14 号 p. 1851-
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岐阜大学医学部皮膚科において,1975年より1992年までの17年間に,臨床的,組織学的に家族性良性慢性天疱瘡と診断した12症例に対し行った軟X線による治療について報告する.実効線量で,平均1回180R,総線量710R照射により全例で水疱,糜爛は消失し,色素沈着を残すのみとなった.その後,治療回数の少なかった場合には再発例もあるが,ごく少線量の追加で軽快している.したがって,軟X線照射は家族性良性慢性天疱瘡の有効な治療法の1つであると考えられた.
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