日本皮膚科学会雑誌
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劣性栄養障害型表皮水疱症における栄養管理の重要性について―高度のるいそうのため緊急入院した1例―
小池 美佳相川 洋介海野 公成角田 美英矢口 均藤本 隆夫宮野 武真鍋 求小川 秀興
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1996 年 106 巻 6 号 p. 899-

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抄録

細菌感染を伴う広範な皮膚潰瘍と食道狭窄に伴う嚥下困難により,著しい栄養障害を来し緊急入院となった劣性栄養障害型表皮水疱症(以下RDEB)の1例を経験した.通常食と流動食に加えて経口栄養剤およびアルブミン・アミノ酸製剤の経静脈投与等を主体とした集中的栄養管理を行い,2ヵ月半後には体重が約10kg増加するまで全身状態が改善した.この全身の栄養状態の改善により,潰瘍部の創傷治癒が促進され皮疹の改善を認めた.

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© 1996 日本皮膚科学会
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