日本皮膚科学会雑誌
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106 巻, 6 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 手塚 正
    1996 年 106 巻 6 号 p. 869-
    発行日: 1996年
    公開日: 2014/08/13
    ジャーナル 認証あり
  • 市川 雅子, 山本 明美, 飯塚 一
    1996 年 106 巻 6 号 p. 877-
    発行日: 1996年
    公開日: 2014/08/13
    ジャーナル 認証あり
    親水性アクリル樹脂であるLR Whiteに包埋した正常皮膚組織に対し,金コロイド法を用いて非上皮系マーカーに対する市販の抗体を使用し免疫電顕法を行った.S100,ビメンチン,デスミン,α-smooth muscle actinでは各々,細胞特異的な陽性所見を得た.neuron specific enolaseとneurofilament proteinでは軸索に特異的な反応を認めたが,非特異的反応も多く判定には注意が必要であった.第Ⅷ因子関連抗原とCD44では非特異的反応のみであった.簡便な免疫電顕法として報告された本法は,上皮系マーカーに加えていくつかの非上皮系マーカーにも応用できることを確認した.
  • 陸 莹莹, 徳田 安孝, 斎田 俊明, 王 玉来, 土屋 眞一, 松山 郁生, 大原 國章
    1996 年 106 巻 6 号 p. 885-
    発行日: 1996年
    公開日: 2014/08/13
    ジャーナル 認証あり
    抗PCNA単クローン抗体と抗Ki-67単クローン抗体を用いて免疫組織化学的に先天性色素細胞母斑における増殖細胞の率と分布状態を検討し,後天性色素細胞母斑と悪性黒色腫における所見と比較した.PCNA陽性細胞とKi-67陽性細胞の率はいずれの病変においても強い相関を示した.後天性色素細胞母斑における場合と同様に先天性色素細胞母斑でも表皮内や真皮浅層部の胞巣において陽性率が高く,深部になるほど陽性率が低くなる傾向がみられた.組織型別にみると境界部型での陽性率が最も高く,複合型,真皮内型の順で低下した.しかし,先天性色素細胞母斑の54病巣中8病巣において,真皮浅層から深層の胞巣まで全層性に陽性細胞が広く分布する特異な所見が見い出された.このような先天性色素細胞母斑の組織発生は通常の後天性色素細胞母斑のそれとは異なる可能性が考えられる.なお,悪性黒色腫の原発巣はPCNA,Ki-67のいずれも母斑群の十数倍の陽性率を示し,陽性細胞は病巣深部にまで分布することが確認された.
  • 林 剛徳, 荻山 幸子, 松本 義也, 大橋 勝
    1996 年 106 巻 6 号 p. 891-
    発行日: 1996年
    公開日: 2014/08/13
    ジャーナル 認証あり
    生下時よりの線状魚鱗癬,陥人性裂毛,アトピー素因の三主徴を持つNetherton症候群の姉妹例を経験したので報告した.症例は,4歳と2識の女児.頭髪の陥人性裂毛部位を透過型電子顕微鏡と走査型電子顕微鏡で観察した.同部位付近の毛小皮部には電子密度の高い沈着物,毛皮質部ではケラチン線維の走行の乱れ,変形などが観察された.さらに,採取毛髪に1,000kvで加速した高電圧電子線を照射したところ結節の前後で断裂が認められた.以上より,陥人性裂毛周囲の毛皮質の変性により構造が脆弱化して断裂し易くなり,短毛の原因となっていることが示唆された.
  • 小池 美佳, 相川 洋介, 海野 公成, 角田 美英, 矢口 均, 藤本 隆夫, 宮野 武, 真鍋 求, 小川 秀興
    1996 年 106 巻 6 号 p. 899-
    発行日: 1996年
    公開日: 2014/08/13
    ジャーナル 認証あり
    細菌感染を伴う広範な皮膚潰瘍と食道狭窄に伴う嚥下困難により,著しい栄養障害を来し緊急入院となった劣性栄養障害型表皮水疱症(以下RDEB)の1例を経験した.通常食と流動食に加えて経口栄養剤およびアルブミン・アミノ酸製剤の経静脈投与等を主体とした集中的栄養管理を行い,2ヵ月半後には体重が約10kg増加するまで全身状態が改善した.この全身の栄養状態の改善により,潰瘍部の創傷治癒が促進され皮疹の改善を認めた.
  • 佐藤 賢, 昆 宰市
    1996 年 106 巻 6 号 p. 905-
    発行日: 1996年
    公開日: 2014/08/13
    ジャーナル 認証あり
    脳血管性痴呆疑いの77歳男性の体幹,四肢に生じた片側性coma blisterを検索した.病理組織学的に角層下および表皮下水疱で,表皮内および真皮内エクリン汗管に変性像を認めた.In situ nick end labeling of dUTPにより,光顕的および電顕的に,病変部マルピギー層の多数の表皮細胞にDNA断片化が証明された.これまで,coma blisterにおける表皮細胞の変化はネクローシスであると報告されていた.しかし,圧迫による皮膚の循環障害が発症機序と考えられていること,近年,心筋や中枢神経系において虚血によるアポトーシスが報告されていることなどから,今回我々が証明したDNA断片化はアポトーシスを示唆している可能性がある
  • 1996 年 106 巻 6 号 p. 913-
    発行日: 1996年
    公開日: 2014/08/13
    ジャーナル 認証あり
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